急成長事業の拡大を支える「事業性融資 dayta」。 物流業界の非効率性を解消するスタートアップの資金調達術。

株式会社souco
代表取締役
中原 久根人
Nakahara Kunehito

Profile

株式会社souco代表取締役社長。慶應義塾大学経済学部卒。マザーズ上場企業、事業開発特化コンサルティングファームなど複数企業を経て同社を設立。

物流施設・倉庫の空きを抱える企業と、商品、在庫の一時的な保管場所を必要とする企業の情報を集約しマッチングを行う物流倉庫プラットフォーム「souco」を運営する株式会社souco代表取締役の中原 久根人さん。エクイティファイナンス(ベンチャーキャピタルの出資受入などによる資金調達)、デットファイナンス(銀行借入れなどによる資金調達)の両軸で積極的な資本政策を行っています。そんな急成長スタートアップが考える、金融機関の活用方法とは。

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Point1 物流業界の非効率性に切り込む

ーー御社の事業について教えてください

 物流施設・倉庫の空きを抱える企業と、商品、在庫の一時的な保管場所を必要とする企業のマッチングを行う「souco」という物流倉庫プラットフォームを運営しています。利用者の業態・業種はさまざまですが、ロボット関係なんかでは1,000坪単位の保管スペースを必要とするようなところもあります。利用者の特徴としては、商材にシーズナリティがある場合が多いです。例えば、お歳暮業界やアパレル業界などは一般的に、需要や容積にシーズナリティがありますよね。Tシャツとダウンジャケットでは容量が5倍以上ちがいます。だからといってピーク時の物流量にあわせて自社で倉庫を保有してしまうと、それ以外のところでは無駄が発生してしまう。みなさん、ピーク時に合わせて倉庫を探すのですが、1,000坪単位で確保するのは相当ハードルが高いんです。加えて、一本一本の契約コストやその都度物流を組むコストなど、時間も工数も相当量かかってしまうのが課題でした。

 我々のサービスでは、大規模な倉庫の発注を可能にし、すぐに短期でも使えるというのが一番の特長です。主に、契約と契約の間で、空室になっている倉庫を利用するので、一年を通じて安定した供給が可能となっています。

ーー創業期の資本政策について教えて下さい

 創業時に、ベンチャーキャピタルからエクイティでの資金調達を実施しました。その後は事業拡大に合わせて公庫・メガバンクからの借入も行なっています。今では、シード期のプロダクト検証が進んでおり、追加の資金調達を行い、さらなる事業の拡大を狙っていくフェーズに入っています。

Point2 ユーザビリティが高いネットバンキングを利用したかった

ーー創業後、銀行口座はどのように選ばれたのでしょう

 知人の紹介で、1つ目はメガバンクで口座を開設しました。対大手企業の取引が多かったので、信用面でメガバンクを希望していたこともあります。

 創業から1年後に法人用のクレジットカードを作ろうと思ったのですが、審査が面倒に思えたので、デビットカードが使えるという理由で、住信SBIネット銀行の口座を開設し、支払用口座として使っています。元々、社内の担当者からメガバンクのネットバンキングは使いづらいという声も上がっていたので、ユーザビリティが高いものに変えたかったというのもあります。

ーーそれぞれの口座はどのように使い分けていますか

 売上入金用の口座、借入返済用の口座、従業員への給与や他社への支払用の口座、あとは各種経費精算用の口座として、それぞれ口座を使い分けています。

ーー銀行からの借入については、どのように進めてきたのでしょうか

 創業時にエクイティでの調達があり、その後に日本政策金融公庫、メガバンク、そして今回「dayta」での借入を行いました。公庫やメガバンクでの借入については、「借りられるなら借りておこう」という感覚が一番近いです。手元の運転資金の余裕や、複数の銀行の返済実績を作っておくことも会社経営においては大事だと考えています。特に、我々のビジネスモデルは、事業が大きくなるほど借入による資金調達の必要性が増していくはずなので、早いうちに返済実績を作って複数の銀行と関係性を作っていこうというのはありました。

Point3 エクイティでの資金調達を行うスタートアップにとって、「dayta」は大きな伴走ソリューションになる

ーー「dayta」を利用した背景について教えてください

 たまたま、住信SBIネット銀行の口座画面にログインしたら「dayta」の金額オファー画面が出てきたことが、きっかけです。ちょうど次のエクイティ調達に向けて動いていたこともあり、多少でも運転資金が増えると交渉面でもプラスになるかな、という狙いもありました。トランザクションレンディング自体は初めての経験でしたが、迷うことなく利用を即決しましたね。他社でも似た商品があるのは知っていましたが、「dayta」では借入れのために決算書を提出する手間が不要だったというのが一番の決め手です。

 個人的に、「dayta」は我々のようなスタートアップ企業にかなりおすすめしたいです。我々のようにエクイティで調達して、もう少ししたら次のステージのファイナンス交渉に移れるみたいな企業って、世の中にはたくさんいると思うんです。そういう成長フェーズのスタートアップにとって、次のエクイティまでを繋ぐブリッジファイナンスとしても、「dayta」は価値あるツールになると思うんです。エクイティの交渉期間が伸びた場合、事業の進展がよりクリアになって、結果としてエクイティの調達条件が大きく変わる可能性もありますが、「dayta」を利用し、即時に資金が入ってくることで資金繰りに余裕が生まれ、エクイティの交渉を上手く進めることができると思います。あと、「dayta」では、申込完了まで数クリックしか必要なかったので、これで本当に入金されるのかと驚きでした。

Point4 日本を礎にグローバル展開へ

ーー最後に、今後の展望について聞かせてください

 基本的にはある程度面を抑え、国内では当社のプラットフォームを使ってもらう仕組みができてきました。BtoCでの配送の問題は昨今のニュースなどでも取り沙汰されていますが、実はBtoBの物流ではそれ以上に非効率なことが起こっています。今後はテンポラリーに利用可能な倉庫の提供だけではなくて、サプライチェーン全体の最適化に寄与できるような存在になっていくと、より社会に対して大きなインパクトが生めるのではないかと思います。

 将来的には、海外展開も見据えています。外資企業の国内倉庫活用や、日本企業の海外の倉庫活用など、まだまだ自分たちにできることはたくさんあると考えています。

※2019年5月16日付で、商品名称を「レンディング・ワン」から「dayta」に変更いたします。

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