ブックタイトル住信SBIネット銀行株式会社 ディスクロージャー誌2017

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概要

住信SBIネット銀行株式会社 ディスクロージャー誌2017

13.自己資本の充実の状況<定性的開示事項>4. ?信用リスクに関する事項(第10条第3項第3号,第12条第3項第4号)(1)?信用リスク管理方針信用リスクとは、信用供与先の財務状況の悪化等により、資産(オフバランス資産を含む)の価値が減少ないし消失し、損失を被るリスクをいいます。当社は、「信用リスク管理方針」を制定し、信用リスク管理の基本方針を以下のとおりとしております。1?信用リスクは、銀行業務の根幹である信用創造機能に伴う、金融の本質に係るもっとも基本的なリスクと認識し、「適切なリスク管理」と「健全な与信業務運営」を行う。2?与信先の実態を把握し、与信先に対する経営相談・経営指導及び経営改善に向けた取組みへの支援を行う。3?インターネット銀行としての特性を十分に活かした信用創造機能を担う一方で、非対面の取引が中心となることや途上与信管理の限界等に十分留意し、「分散」と「保全」を核とした信用リスク管理を行う。(2)?信用リスク管理態勢当社では、取締役会が「信用リスク管理方針」等の信用リスク管理に関する重要な事項を決定します。また、信用リスク管理に係る経営補佐機関として投融資委員会及び与信リスクマネジメント委員会を設置しております。投融資委員会は個別案件の取上可否や信用リスク管理の状況等について、与信リスクマネジメント委員会は与信商品の審査プロセス、業務プロセス及びリスク・リターン分析等の部門間にまたがる問題点等について協議・諮問等を行います。個別案件の審査・与信管理は、営業部門とは独立した審査部署が行います。信用リスク管理部署であるリスク管理第2部は全社ベースの信用リスクの評価・計量化・モニタリングを行い、その結果を取締役会・経営会議に報告します。また、業務部門とは独立した内部監査部門において、信用リスク管理プロセス全体の適切性等の検証を行っております。〈信用リスク管理態勢〉取締役会決裁報告経営会議与信リスクマネジメント委員会投融資委員会決裁報告企画部・ポートフォリオ計画・営業方針・目標立案投資・市場運用部コンシューマー事業部住宅ローン事業企画部トランザクションレディング事業部・信用格付付与・取組稟議起案・自己査定一次査定稟議等審査第1部審査第2部・信用格付承認・取組審査・自己査定二次査定・・格自付己実査施定監の視検証リスク管理第2部(信用リスク管理態勢全般)・信用格付制度策定・検証・信用プール管理制度策定・検証・リスクアセット算定・パラメータ推計・自己査定・償却引当検証・リスク量計測・信用限度管理信用リスク管理プロセス内部監査部(信用リスク管理プロセス全体の検証)監査(3)?信用リスク管理方法の概要信用リスクを適切に評価・管理するために、内部格付制度・自己査定制度・信用限度額管理等に基づき、与信先あるいは案件毎の信用リスクの程度を評価するとともに、信用リスクの計量化を行い、信用リスクを定量的に把握・管理しております。(ア)信用格付・信用プール管理当社では、信用リスク管理・評価の重要なインフラとして信用格付と信用プール管理で構成される内部格付制度を設けております。信用格付は与信先の財務内容等の定量的分析に、定性的分析を加味した評価を行い、信用リスクの程度に応じて10段階の信用格付に分類します。信用格付は、年1回の定期的な見直しに加え、信用状況の変化等に応じて随時見直しを行っております。信用プール管理は、主に個人向けの与信取引等を対象に、リスク特性の類似する債務者や債権を集合体(信用プール)として組成し、組成した信用プール毎にリスクを把握し、管理する手法であります。(イ)自己査定自己査定は、当社の保有する資産を個別に検討し、回収の危険性又は価値の毀損の危険性の度合いに従って区分することであります。当社では、まず第一次査定として当該資産の所管部が自己査定実施要領に基づき債務者区分等を判定します。次に、審査部署がこれをチェックし(第二次査定)、さらに自己査定検証部署(リスク管理第2部)が、自己査定の結果が「自己査定基準」に則して適正になされているかどうかを検証します。また、内部監査部が自己査定結果やプロセスの適切性について監査を実施する態勢としております。自己査定の結果に基づき、貸倒のリスクが大きいと考えられる債権については適切な引当を行っております。(ウ)信用限度額管理当社では、個別取引先あるいは取引先グループ、又は国・地域等により区分されたセグメントの取引先に対して信用限度額を設定し、信用エクスポージャーを一定金額以下に抑える運営を行うことにより、信用リスクの集中を排除する信用限度額管理を行っております。(エ)信用リスク計量化当社では、与信ポートフォリオの信用リスクを計量的に把握するため、信用格付・信用プール区分に対応するデフォルト率等を使用して、定期的に信用リスクの計量化を行い、取締役会等に報告しております。(オ)与信ポートフォリオ管理当社では、与信ポートフォリオの信用リスクの水準と収益性のバランスや、特定の債務者(企業グループ)、地域等への信用リスクの集中度合等を定期的に分析・モニタリングしております。また、その結果を踏まえて、与信ポートフォリオの構成内容の調整等、適切なリスクコントロールに努めております。(4)?貸倒引当金の計上基準貸倒引当金は、予め定めている償却・引当基準に則り、次のとおり計上しております。「銀行等金融機関の資産の自己査定並びに貸倒償却及び貸倒引当金の監査に関する実務指針」(日本公認会計士協会銀行等監査特別委員会報告第4号)に規定する正常先債権及び要注意先債権に相当する債権については、一定の種類毎に分類し、過去の一定期間における各々の貸倒実績から算出した貸倒実績率等に基づき計上しております。破綻懸念先債権に相当する債権については、債権額から担保の処42