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ウィークリーレポート

WEEKLY REPORT
2019/4/23 更新

ウィークリーレポートは毎週更新!
先週のおさらいと今週のイベントと為替動向の予想をお届けします。

3分でチェック 今週のポイント(経済イベントなど)

  • 日米通商協議の為替条項を巡る日米財務相会談や日米首脳会談の行方は?
  • 緩やかな景気成長を続ける米国経済、1-3月期GDPなど米経済指標に注目
  • ドル/円は先週の112円17銭を上抜け一段高となるか
  • イースター休会明けの英議会、EU離脱協定案を巡る進展が見られるか
  • 緩やかな減速の続く欧州経済、独IFO景況指数やユーロ圏消費者信頼感に注目

おさらいしよう!先週の動き

ドル/円 先週のレンジ 111.77-112.17


先週の振り返り

4月12日発表の中国3月貿易収支の輸出が前年比+14.2%増と改善したほか、中国国内銀行3月の新規人民建融資が1.69兆元と2月(8,858億元)から急増。中国の景気減速懸念の後退を背景に安全資産とされる米債券買いの動きが後退したことで米長期金利が上昇。さらに米3月輸入物価指数が予想を上回ったほか、1-3月の平均上昇率が+1.7%と約1年ぶりの大幅な伸びを記録したことも長期金利上昇のサポート要因となりました。加えて、米大手銀行の好決算もNY株式市場の上昇につながり、ドル/円は3月5日以来の112円10銭まで上昇、112円02銭で12日の取引を終了しました。

4月15日のドル/円も112円09銭まで上昇したものの短期投機筋のドル買いが一服した一方、本邦実需筋からのドル売りの加え、日米通商交渉への警戒感も上値を抑制。ドル/円は伸び悩み111円89銭まで反落したものの、NY市場では好調な企業決算やNY連銀製造業指数の改善のほか、米中通商交渉の前進などの好材料に支援され112円07銭へ反発、堅調な値動きを継続しました。その後も112円00銭を挟んでの小動きを続けたドル/円は17日の東京市場で112円17銭と昨年12月20日以来の高値まで上昇しました。

こうした中で中国1-3月期GDPが予想を上回る前年比+6.4%と予想を上回ったほか、中国3月鉱工業生産や小売売上高も予想を上回る結果となるなど中国経済に対する過度な減速懸念の後退につながりました。イースターホリデーを前にポジション調整の動きも観測され、111円93銭へ反落したものの底堅い値動きを継続しました。今週末にも予定される日米首脳会談に加え、日米通商交渉を巡る為替条項に関しての日米財務相会談の行方に一旦棚上げされる格好となりました。

連日続く112円台での伸び悩む展開に利益確定売りや本邦実需筋からのドル売り観測も上値抑制につながる中、ドイツやユーロ圏の製造業PMIが予想比下振れたことでユーロが対ドル、対円で下落、ドル/円も一時111円77銭まで反落しました。しかし、米3月小売売上高や新規失業保険申請件数が予想を大きく上回る改善を示したことで再度112円台を回復、しかしイースターホリデーを前に動意も限られドル/円は111円90銭台を中心にした小動きに終始しました。


注目すべきポイントはここ!今週の見通し

先週4月17日の東京市場でドル/円は一時112円17銭まで上昇、年初来高値を更新、昨年12月20日以来の高値を回復しました。しかし、日米通商交渉での為替条項への警戒感のほか、米10年債利回りも2.60%台を大きく上抜けるには至らず、世界的な低インフレの状況が強まりつつある中、米FRBも年内利上げ見送り観測も根強い状況にあるだけにドル/円の一段高につながる次のエンジンがなかなか見当たらない状況が続いています。

米中通商交渉に関しては5月27日の米メモリアルデーでの米中首脳会談での調印など6月のG20前にも合意がなされるとの観測に加え、中国経済に対する過度な景気減速懸念も緩和される中、先週18日発表の米3月小売売上高が2017年9月以来の前月比+1.6%、新規失業保険申請件数も5週連続で改善が続き、49年半ぶりとなる19.2万件まで改善するなど米国経済の緩やかな成長を示したことから、NYダウも昨年10月4日以来の高値まで上昇、リスク回避を背景にした円買いも限られる状況にあります。

こうした中、今週のドル/円は昨年12月20日の高値(112円60銭)を更新し113円台を目指すのか、イースター明けの英議会でのEU離脱を巡る動きのほか、週末の日米首脳会談と同時に今週中に開催される日米財務相会合での為替条項を巡る協議を経て、通商交渉への懸念が後退するか、ドル/円の方向性を探る上でも注目されます。

今週発表される米経済指標を受けて米経済の緩やかな成長を確認することができるか、米3月耐久財受注や3月中古・新築住宅販売や住宅価格指数のほか、26日発表の1-3月期GDP速報値は昨年10-12月期の前期比+2.2%から減速が予想されるものの米潜在成長率の2.0%を上回るかがポイントとなりそうです。

一方、イースター休会明けの英議会でのEU離脱協定案を巡る協議の行方に進展が見られるか、また景気の緩やかな減速が続く欧州では英EU離脱問題が及ぼす影響のほか、独トルコ4月IFO景況指数に対するユーロの反応が注目されます。

また、24日発表の豪1-3月期消費者物価指数が5月7日の豪中銀政策委員会の声明に影響を及ぼす可能性も含め、豪ドルの対ドル、対円での動きは見ておく必要がありそうです。

その他、24日のカナダ中銀政策委員会、さらに景況感の悪化が懸念される中での25日のトルコ中銀政策委員会での金融政策の行方、さらに25日には日銀政策会合もあり、今秋の消費税増税に向けた何らかの金融緩和策の可能性を示唆するか注目です。

そして、今週後半に開催予定の日米首脳会談、日米財務相会合での為替条項を巡る会談などの政治的イベントを無難に消化することができるか、ドル/円の下値支援となるか、注視する必要がありそうです。

今週発表される主な経済指標としては、以下予定されています。

4月22日
トルコ4月消費者信頼感、米3月シカゴ連銀景況指数
米3月中古住宅販売件数
4月23日
日本3月企業向けサービス価格指数、カナダ2月卸売売上高
米2月住宅価格指数、米4月リッチモンド連銀製造業指数
米3月新築住宅販売件数、ユーロ圏4月消費者信頼感
4月24日
豪1-3月期消費者物価指数、日本2月全産業活動指数
日本2月景気先行指数・一致指数(改訂値)、南ア1-3月期消費者信頼感
仏4月企業景況感指数、独4月IFO景況感指数、カナダ中銀政策委員会
4月25日
日銀政策会合、黒田日銀総裁会見、南ア3月卸売物価指数
米3月耐久財受注、米新規失業保険申請件数
4月26日
ニュージーランド3月貿易収支、日本3月失業率、有効求人倍率
日本3月小売販売額、百貨店・スーパー売上高、日本3月鉱工業生産
豪1-3月期卸売物価指数、1-3月期輸入物価指数、仏4月消費者信頼感
米1-3月期GDP速報値、米4月ミシガン大消費者景況指数(確報値)

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