WEEKLY REPORT

2018/11/13更新

ウィークリーレポートは毎週更新!
先週のおさらいと今週のイベントと
為替動向の予想をお届けします。

3分でチェック 今週のポイント(経済イベントなど)

米感謝祭に向けてヘッジファンドなどによるポジション調整の動きに要注意

ドル/円は10月4日に付けた年初来高値(114円55銭)の上抜けを試すか?

米消費者物価指数や小売売上高は物価見通しや個人消費動向を占う上で注目

NY株式市場は調整を終え、年末に向けた上昇基調の足固めになるか

英EU離脱交渉を背景にしたポンドやユーロの対ドルでの動向に注目

おさらいしよう!先週の動き

ドル/円 先週のレンジ 112.94-114.09

先週の振り返り

2日の米10月雇用統計では就業者数が予想を上回ったほか、時間給賃金が前年比3.1%と9年半ぶりに3.0%台へ上昇、さらに前月の48年ぶりの低水準となった3.7%の失業率を維持するなど米国の堅調な労働市場を浮き彫りにする内容となりました。ドル/円は雇用統計発表前の112円73銭を下値に113円33銭まで上昇し113円22銭で取引を終えました。

週明け5日の東京市場では米中間選挙やFOMCといったイベントを控え様子見ムードが強く、ドル/円は113円台前半での小動きとなる中、海外市場では、英全土を対象とした関税の枠組みがEU離脱協定に盛り込まれるとの報道を受け、英国のEU離脱交渉進展への期待が高まりポンドが対主要通貨で上昇した一方、ドル/円は大きな動意は見られませんでした。日本時間7日の午前8時から米中間選挙の開票が始まり、選挙戦終盤に議会下院での共和党の追い上げとの報道に左右されながら、選挙戦の開票速報での民主・共和両党の議席数に翻弄されドル/円は113円47銭から112円97銭への下落を経て、再度113円82銭まで反発、その後、海外市場では再度112円94銭まで下落しました。しかし、中間選挙は事前の予想通り、議会上院の過半数を共和党が維持した一方、議会下院は民主党が8年ぶりに過半数を奪還しました。懸念されたNY株式市場は想定通りの結果への安堵感を背景にダウ、ナスダック、S&Pが揃って大幅高となるなどリスク選好の動きの中、ドル/円は113円台半ば付近を下値に堅調地合いを継続しました。

さらに8日の東京市場では前日のNY株高に支援された日経平均株価の大幅高のほか、FOMCを控えて米長期金利の上昇期待を背景に113円47銭を下値に113円73銭と下値を切り上げる展開となりました。FOMCではFF金利の誘導目標を2.00%~2.25%への据え置きを決めた一方、声明文では12月の次回会合で利上げの可能性が高いことを示唆、今後も緩やかなペースで利上げを継続するとの姿勢に変更が見られなかったことで米10年債利回りは3.236%へ上昇しました。金利上昇を背景にドル/円は114円台を回復したほか、ユーロは1.1352ドルへ下落し、ポンドも1.3045ドルへ下落するなどドルが対主要通貨で全面高の様相となりドル/円は114円09銭まで上昇しました。

週末9日の東京市場では朝方の114円08銭を高値に、日経平均株価の200円超の下落やアジア株の下落に113円台後半での値動きとなりました。NY市場では中間選挙での下院を民主党が過半数を奪還したことでトランプ政権の主張する追加の減税法案が難しくなったとの見方に加え、通商交渉での対中強硬姿勢が一段と強まるとの警戒感も聞かれ、世界経済や米国経済への影響が懸念されたほか、原油価格が一時60ドル割れまで下落したことも影響し、米10年債利回りは3.18%台へ低下。
ドル/円は一時113円64銭まで下落し113円82銭で先週末の取引を終了しました。

注目すべきポイントはここ!今週の見通し

先週の米中間選挙、FOMCという一大イベントを終え、今週は特に目立つようなイベントがない一週間となります。しかし、ヘッジファンドは11月22日のThanksgiving Day を最後に年内の本格的な営業を終えるところもあるだけに、追い込みの最終週一週間前になるということからポジション調整などの動きには注意が必要かもしれません。

9日、日本時間早朝のFOMCでの緩やかなペースで利上げ継続スタンスを確認したこともあり、今週予定されるパウエルFRB議長の発言のほか、クオールズFRB副議長の議会証言、さらには米10月消費者物価指数や小売売上高などの指標も含め、米国のインフレ見通しや景況感を占う上で注目されます。

また、週初12日から15日まで欧州議会本会議が開催され、英EU離脱交渉を巡りEU側の考えが様々な要人を通じて聞こえてくることもあるかもしれません。一方、英国のEU離脱担当相は来週19日に英議会にEU離脱の骨子を説明するとも伝えられており、離脱交渉問題を巡りユーロやポンドの動向には注意が必要です。11月13日に欧州委員会に予算案の再提出期限を迎えるイタリアの財政問題への警戒感からユーロが1.13ドル台を割り込むか注目されます。ユーロが1.13ドルを割込むとユーロ/円の下落につながり、ドル/円の円高進行への圧力を高めることにつながるかもしれません。また、ポンドもEU離脱交渉を巡る不透明感が再燃しつつあり対ドル、対円で軟調な展開となる可能性もあり、注目されます。

そのほか、10月上旬以降のNY、アジア、欧州など主要国の株価指数が大きく調整売りに押された流れが一服、株式市場は回復基調にあり、年末に向けた一段高への助走を確認できればリスク選好の動きを支援するだけに米金利上昇の中、NY株式市場の動向も注目される一週間となりそうです。ドル/円は10月4日に付けた年初来高値の114円55銭を上抜けることができるか、或いは114円台前半での上値の重さを確認し、再度113円台前半まで反落するのか、米株式・債券市場の動向やユーロ/円やポンド/円などクロス円もドル/円の動向を大きく左右する可能性があります。

今週発表される主な経済指標としては、以下が予定されています。

11月12日: 日本10月国内企業物価指数、欧州議会本会議(~15日) 11月13日: NZ10月企業景況感指数、独10月消費者物価指数(改定値)
スイス10月生産者輸入価格、英10月失業率、失業保険申請件数
独11月ZEW景況感指数、ユーロ圏11月ZEW景況感指数、米10月財政収支
11月14日: 日本7-9月期GDP、中国10月小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資
日本9月第三次産業活動指数、9月鉱工業生産(確報値)
独7-9月期GDP、仏10月消費者物価指数(改定値)
英10月消費者物価指数、小売物価指数、卸売物価指数
ユーロ圏9月鉱工業生産、ユーロ圏7-9月期GDP(改定値)、南ア9月小売売上高
米10月消費者物価指数、クオールズFRB議長議会証言
11月15日: パウエルFRB議長講演、豪10月新規雇用者数、10月失業率
英10月小売売上高指数、ユーロ圏9月貿易収支
米10月小売売上高、11月NY連銀製造業景況指数
米11月フィラデルフィア連銀製造業景況指数、米10月輸入物価、輸出価格指数
米前週分新規失業保険申請件数、米9月企業在庫、クオールズFRB議長議会証言
11月16日: ユーロ圏10月消費者物価指数、カナダ9月製造業出荷、9月対カナダ証券投資
米10月鉱工業生産、設備稼働率、米9月対米証券投資

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