WEEKLY REPORT

2018/11/20更新

ウィークリーレポートは毎週更新!
先週のおさらいと今週のイベントと
為替動向の予想をお届けします。

3分でチェック 今週のポイント(経済イベントなど)

25日開催の臨時EU首脳会議に向けて英EU離脱草案を巡る英国の動きに注目

22日の米感謝祭休場を前にしたポジション調整に警戒

来週30~1日のG20での米中首脳会談に向けた貿易問題の進展は?

米住宅指標で住宅市況の底打ちや耐久財受注での企業設備投資回復を確認か

NY株式市場や原油価格は底打ちか、年末ラリーを占う上でBlack Fridayに注目

おさらいしよう!先週の動き

ドル/円 先週のレンジ 112.65-114.21

先週の振り返り

9日発表の米10月卸売物価指数が予想を上回り、FOMCの利上げ継続方針を裏付ける結果となった一方、先の中間選挙で民主党が下院の過半数を奪還したことからトランプ政権の追加財政政策への期待感が後退したほか、原油価格の60ドル割れやNYダウの大幅安を背景にリスク選好志向が後退、ドル/円は113円82銭で取引を終えました。

週明け12日にはイタリアの財政問題や英EU離脱交渉を巡り複数の閣僚が辞任したこともあり、ユーロやポンドが対ドルで下落する中、ドル/円は114円21銭まで上昇するなど堅調な値動きが見られました。しかし、NY株式市場が調整色を強めていること、中国の景気減速が世界的な調整に波及するとの警戒感から原油価格が続落するなど先行き不透明感も燻り積極的なリスク選好の動きの足かせになりました。

ドル/円はその後、113円66銭、113円58銭と下値を切り下げ英EU離脱草案がEU側と暫定合意に至ったことでポンドやユーロの対ドルでの反発などドル売り優勢となる中、ドル/円は113円30銭まで下落しました。その後、EU離脱草案は英メイ政権の閣議で承認されたことからポンドやユーロが対ドルで一段と上昇する中、ドル/円はポンド/円やユーロ/円の上昇にサポートされ113円67銭まで反発しました。

しかし、25日に予定される臨時のEU首脳会議への期待の一方英議会での承認が得られるのか、与党保守党内にも離脱に反対する議員も複数見られ、英議会650議席の過半数の承認を得られるのか先行き不透明感が残るだけにポンドは上下振れ幅の大きな値動きとなり、ドル/円はポンド/円に大きく影響する値動きとなりました。

また、米消費者物価指数の上昇も長期金利の上昇にはつながらず、原油価格の下落が米国のインフレ期待を後退させたことも影響を及ぼす格好となりました。英議会でのEU離脱草案は承認されたものの、相次いて閣僚が辞任するなど反対派も多く、英国のEU離脱がスムーズに進展するのか不透明感がたかまったことで英国債利回りが大幅に低下するなどリスク回避の動きが再燃し、ドル/円も一時113円10銭まで下落しました。

しかし、今月末にブエノスアイレスで開催されるG20での貿易問題を巡る米中首脳会談を控え、米中両国の高官協議が本格化したとの報道から貿易問題への懸念が緩和されたほか、パウエルFRB議長が米国経済の強さにあらためて自信を示したことでNY株が大きく反発、ドル/円は113円71銭まで反発するなど結果的に底堅い値動きを確認するに至りました。

その後16日の東京市場では日経平均株価が123円安と下落したことからドル/円の上値も重く113円65銭を高値に113円33銭へ下落。その後の海外市場ではクラリダFRB副議長が世界経済の減速の兆候に言及、利上げ継続に慎重な姿勢を示したことで米長期金利が低下、ドル/円は113円65銭まで下落しましたが、トランプ大統領が米中貿易交渉に楽観的な見通しを示したことでNYダウが上昇したことで112円94銭まで反発しましたが、113円台を回復するには至らず112円86銭で取引を終えました。

注目すべきポイントはここ!今週の見通し

原油価格動向、調整局面入りが見られる株式市場、米中貿易問題による中国経済や世界経済の減速懸念、英EU離脱を巡る英政局の動向、イタリアの財政問題や独政局問題など複数の不透明要因が金融市場に疑心暗鬼の状況が醸成されています。

こうした中、22日の米感謝祭休場明け以降、既に本格的な年末商戦入りを迎えるほか、翌週末のブエノスアイレスでのG20、米中首脳会談に向けて不透明感を軽減・払拭できるか注目の一週間となりそうです。先週末のAPECでは通商政策を巡る米中の対立の影響から首脳宣言が採択されず、あらためて米中間の溝を際立たせる結果となったことでG20での米中首脳会談で妥協点を見出すことができるのか疑問視する向きもあるだけに、リスク選好の動きに逆風となる可能性もあるだけの両国の要人発言を含めて、ヘッドラインには注意が必要かもしれません。

また、欧州市場では英EU離脱草案を巡り、EU側との暫定合意を経て25日の臨時EU首脳会議開催に向けて、英与党保守党内からも離脱に反対を表明する議員が複数見られる中で、メイ首相がいかに議会での承認に向けた賛成票を積上げることができるか、来年3月の離脱協定批准完了に向けて前進できるか、ポンドの動向は依然として明確な方向感を確認するには時期尚早で、ヘッドライン次第では上下振れ幅の大きな値動きも予想されます。

一方、NY株式市場が調整局面を迎えつつある中、あらためて米国経済の強さを確認できるか、今週発表される住宅関連指標や企業の設備投資の先行きを占う耐久財受注など米国経済の行方も注目されます。クリスマスまで1ヵ月あまりとなる本格的な年末相場に向けての懸念払拭に向けた動きとなるか、NY株式市場の動向のほか、軟調地合いの続く原油価格に下げ止まりがみられるか注目です。こうした中でドル/円は再度114円台まで反発することができるのか、113円台回復すらおぼつかない状況になれば株安、円高とリスク回避の動きが強まる可能性も否定できません。ドル/円の下押し圧力が一段と高まるのか注意が必要です。その他、南ア消費者物価指数が発表される21日の翌22日、南ア金融政策委員会が開催され、現状の政策金利6.50%から6.75%への利上げ予想も聞かれるだけに新興国市場の動向も注目です。

今週発表される主な経済指標としては、以下が予定されています。

11月19日: NZ7-9月期卸売物価指数、日本10月貿易収支、英11月住宅価格
黒田日銀総裁発言予定、ユーロ圏9月経常収支、9月建設支出
米11月住宅市場指数、NY連銀総裁講演
11月20日: 豪中銀政策委員会議事要旨公表、独10月卸売物価指数
米10月住宅着工件数、建設許可件数
11月21日: 日本9月全産業活動指数、南ア10月消費者物価指数
カナダ9月卸売物価指数、米前週分新規失業保険申請件数
米10月耐久財受注、10月景気先行指数、10月中古住宅販売
米11月ミシガン大消費者景況指数(確報値)
11月22日: 日本10月消費者物価指数、前週分対内対外証券投資
仏11月企業景況感指数、スイス7-9月期鉱工業生産
ECB理事会議事要旨、ユーロ圏11月消費者信頼感
南ア金融政策委員会(利上げ予想 6.50%⇒6.75%)
11月23日: 独7-9月期GDP、仏・独・ユーロ圏、11月製造業、サービス業景況感指数
カナダ9月小売売上高、米11月製造業、サービス業、総合景況指数

住信SBIネット銀行の外貨取引はこちらから

ご注意事項

※特別な注記が無い場合、日時はすべて現地時間です。

提供:SBIリクイディティ・マーケット株式会社

お客様は、本レポートに表示されている情報をお客様自身のためにのみご利用するものとし、第三者への提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。情報の内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。

本レポートに表示されている事項は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、勧誘を目的としたものではありません。投資にあたっての最終判断はお客様ご自身でお願いします。