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ウィークリーレポート

WEEKLY REPORT
2019/4/16 更新

ウィークリーレポートは毎週更新!
先週のおさらいと今週のイベントと為替動向の予想をお届けします。

3分でチェック 今週のポイント(経済イベントなど)

  • 15-16日の日米通商協議で米国が求める為替条項文言を求めてくるか
  • 週後半のイースターホリデーを控えたポジション調整の影響に要注意
  • 米主要企業の1-3月期決算が本格化、NY株式市場の反応は?
  • 米製造業関連指標のほか、3月小売売上高での個人消費の強弱に注目
  • 中国1-3月期GDP、3月小売売上高、鉱工業生産など中国経済の減速懸念は?

おさらいしよう!先週の動き

ドル/円 先週のレンジ 110.84-112.10


先週の振り返り

4月5日発表の米3月雇用統計では就業者数が予想を上回り、前月からの改善を確認した安心感を受けてドル/円は111円82銭まで上昇し111円71銭で取引を終え、週明け8日の東京市場でも111円73銭まで上昇しました。しかしメキシコとの国境問題を担当してきた米ニールセン安全保障長官の辞任によるトランプ大統領の政権運営への懸念に加え、本邦実需筋からのドル売り観測も聞かれNY市場では111円29銭へ反落し111円51銭で週明けの取引を終えました。

111円50銭に位置する200日移動平均線が上値抵抗となり、ドル/円は111円24銭まで下落、さらにトランプ大統領がEUからの輸入品に対する課税についての発言が15日からの日米通商交渉への警戒感につながりドル/円は110円98銭まで下落しました。その後の反発も111円台前半に留まるなど上値の重い値動きを続け、米3月消費者物価指数を受けてインフレ圧力の緩和が意識されたほかFOMC議事要旨公表への警戒感を背景にドル/円は110円84銭まで下落しました。FOMC議事要旨では年内利上げ凍結の思惑を想起させる内容となったことでNY株式市場の上昇につながり、ドル/円は111円台を回復したものの上値の重い値動きとなりました。

また、NY市場終了後に英EU離脱期日延長を巡るEU首脳会議が行われ、4月12日の離脱期日を10月末まで延長することで合意。しかし、EU関税同盟の残留の是非や北アイルランド国境問題などに具体的な進展が見られず、単に問題の先送りと捉えられたほか、英議会も23日までのイースター休会に入り、事態の進展も見込めないまま、ポンドへの影響も限られる結果となりました。

11日の欧州市場にかけてドル/円は111円台前半での小動きに終始しましたが、米新規失業保険申請件数の49年ぶりの水準への改善に加え、3月卸売物価指数もインフレ期待をつなぎとめる結果となったほか、米30年債入札に対する応札も振るわず、米10年債利回りが2.50%台へ上昇したことからドルが対主要通貨で全面高となりドル/円も111円70銭まで上昇しました。

さらに12日の東京市場でも111円台後半での堅調な値動きを続け、中国貿易収支での輸出の改善が確認され景気減速懸念が後退、安全資産とされる米債券買いが後退したことで米長期金利の上昇に伴い、ドル/円は112円台手前まで上昇しました。さらに米輸入物価指数の上昇や米大手銀行の好決算もあり、NY株式市場の大幅高も支援材料となりドル/円は112円10銭へ上昇し112円02銭で12日の取引を終了しました。


注目すべきポイントはここ!今週の見通し

先週末の米大手銀行を皮切りに今週も米主要企業の1-3月期決算が本格化します。週後半にはイースターホリデーを控えており、ポジション整理の動きには注意が必要な一週間となりそうです。

週明け15日から16日にかけてワシントンで開催される日米通商交渉で米国が為替条項について何らかの文言を盛り込むよう求めてくる可能性もあり、こうした懸念を払拭できるかドル/円の行方を占う上からも注目です。

また、今週米国では4月NY製造業景況指数、米3月鉱工業生産、4月フィラデルフィア連銀製造業指数のほか、製造業、サービス業PMI(景況感指数)など製造業の景況感を確認するための複数の製造業関連の指標が発表されます。加えて個人消費の行方を占う上で米3月小売売上高に底堅さを確認することができるか注目されます。

米小売売上高は12月分が前月比‐1.6%と予想外の減少、1月に持ち直したものの2月分が再び前月比マイナスに転じただけに、3月小売売上高の結果次第では米1-3月期GDPの下振れ懸念につながるため注目されます。そのほか、ベージュブック(地区連銀経済報告)も確認が必要です。先週公表されたFOMC議事要旨では金融政策に対し辛抱強く見守る姿勢を確認したほか、指標次第で利上げ、利下げどちらの政策もあり得ると柔軟な姿勢も見られたことから、ベージュブックでの景況感や物価上昇などにどのような判断が示されるのか、注視した方が良さそうです。

ドル/円は12日に112円10銭まで上昇、こうした堅調な値動きを継続することが出来るか米経済指標やベージュブックなど米国経済のファンダメンタルズがあらためて注目される一週間となりそうです。

また、大手金融機関をはじめIT関連など主要企業の決算に対するNY株式市場の状況次第ではリスク選好の動きにつながり、ドル/円上昇の支援材料となるだけに決算発表に対するNY株式市場の動向も注目されます。

そのほか、先週EU首脳会議で10月末まで離脱期限の延長が決定したポンドに関しては、先週末12日から来週23日までイースター休暇に合わせ、英議会が休会に入ることから、メイ首相と英議会およびEU各国要人との話し合いなどに進展がなければ大きな変動要因もないことから静かな値動きが予想されます。

一方、豪ドルは16日に公表される豪中銀政策委員会議事要旨および18日発表の豪3月雇用統計を受けて、5月7日の豪中銀政策委員会での利下げ観測を大きく否定することにつながるか注目されます。また、NZドルは17日に発表される1-3月期消費者物価指数の結果次第では5月8日のNZ中銀政策委員会での利下げ観測をより強める可能性があります。

さらに、17日には中国1-3月期GDPをはじめ3月小売売上高や鉱工業生産が発表されることから中国経済の減速リスクの再燃につながるか、懸念後退につながるのか、今年の世界経済見通しに対する減速懸念を緩和させることができるか、世界主要各国の株式市場への影響も大きく、こうした一連の中国の経済指標にも注目です。

今週発表される主な経済指標としては、以下予定されています。

4月15日
英4月住宅価格、スイス3月生産者輸入価格、米4月NY連銀製造業指数
米2月対米証券投資
4月16日
豪中銀政策委員会議事要旨公表、日本2月第三次産業活動指数
英失業率、失業保険申請件数、ユーロ圏2月建設支出
独4月ZEW景況感指数、ユーロ圏4月ZEW景況感指数
カナダ2月対カナダ証券投資、カナダ2月製造業出荷
米3月鉱工業生産、設備稼働率、米4月住宅価格指数
4月17日
日本3月貿易収支、NZ1-3月期消費者物価指数
中国1-3月期GDP、3月小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資
日本2月鉱工業生産、南ア3月消費者物価指数、ユーロ圏2月経常収支
英3月消費者物価指数、小売物価指数、卸売物価指数
ユーロ圏2月貿易収支、3月消費者物価指数改定値、南ア2月小売売上高
カナダ2月貿易収支、3月消費者物価指数
米2月貿易収支、2月卸売在庫、2月卸売売上高、米地区連銀経済報告
4月18日
豪3月雇用統計、独3月生産者物価指数、英3月小売売上高
独・仏・ユーロ圏4月製造業、サービス業PMI(景況感指数)
米3月小売売上高、新規失業保険申請件数、カナダ2月小売売上高
米4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数、米4月製造業PMI景況指数
米2月企業在庫 米3月景気先行指数
4月19日
イースターホリデー
日本3月全国消費者物価指数、米3月受託着工件数、建設許可件数

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