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ウィークリーレポート

WEEKLY REPORT
2019/7/17 更新

ウィークリーレポートは毎週更新!
先週のおさらいと今週のイベントと為替動向の予想をお届けします。

3分でチェック 今週のポイント(経済イベントなど)

  • 米6月鉱工業生産が雇用統計や消費者物価に続き堅調な結果となるか
  • 米FRBの利下げ観測にも米10年債利回りは2.0%割れを回避するか
  • 米4-6月期企業決算や債券市場を横目にNY株式市場の堅調が継続するか注目
  • 中国4-6月期GDPをはじめとする経済指標、貿易問題による下振れ懸念が再燃か
  • ECBの早期利下げを占うユーロ圏の指標や豪中銀議事要旨や豪雇用統計に注目

おさらいしよう!先週の動き

ドル/円 先週のレンジ 107.81-108.99


先週の振り返り

先週はパウエルFRB議長の議会証言やFOMC議事要旨公表を前に、前週末5日の米6月雇用統計で労働市場の堅調地合いが確認されたほか、米中通商交渉再開に向けて米中閣僚級による電話会談の再開などを好感し、ドル/円は一時108円99銭へ上昇しました。しかし、パウエルFRB議長の議会証言では米国経済の拡大維持のため必要な措置を講じるとして7月30-31日FOMCでの利下げが示唆されたことや、トランプ政権による利下げ催促に屈したとのFRBの独立性への懸念を背景に107円86銭まで反落しました。

その後発表された米6月消費者物価指数が予想を上回ったことで、従来までのインフレ圧力の弱含みの状況が若干上振れるなどインフレ圧力安定の兆候も好感されたほか、米30年債入札への応札が振るわず、米10年債利回りが一時2.14%へ上昇、3ヵ月物T-Billと10年債利回りの長短の金利差逆転(逆イールド)がフラット化したことから、ドル/円は12日の東京市場で108円61銭まで反発しました。

しかし、FRBの利下げ観測を背景にしたドル売り観測は根強く、12日のNY市場では予想を上回った米6月卸売物価指数にもドル/円の反発が限られる中、ムニューシン財務長官による米債務上限への懸念に加え、シカゴ連銀総裁が低インフレに対する年2回の利下げの必要性に言及したことを受けてドル/円は107円81銭へ反落し、107円90銭で先週末の取引を終了しました。一方、NY株式市場の主要三指数は揃って史上最高値を更新するなどリスク選好の動きがドル/円の下値支援につながりました。


注目すべきポイントはここ!今週の見通し

7月5日の米6月雇用統計や11日の消費者物価指数、12日の卸売物価指数がいずれも予想を上回り、米国経済の回復力の強さが確認される中、パウエルFRB議長が議会証言でも指摘した個人消費は健全との認識の一方、貿易問題の世界経済に対する影響が懸念される中、今週発表される米6月鉱工業生産の結果が注目されます。既に市場は7月FOMCでの0.25%の利下げを織り込んでいるだけに、こうした指標での米国経済の堅調地合いが確認された場合、米長期金利の低下も限られる可能性があり、ドルの下値支援となる一因につながるかもしれません。

また、米中通商交渉の再開が待たれる中、週初15日には中国4-6月期GDPのほか、6月鉱工業生産や小売売上高が発表されます。中国経済の現状および先行きの景況感に影響を及ぼす可能性があるだけに結果が注目されます。中国経済の減速が確認されることになれば、世界経済の減速懸念につながり、FRBの利下げを正当化する一因になるほか、ECBの早期利下げ観測が高まると思われます。さらに、史上最高値を更新するNY株式市場は既に利下げを織り込んでの堅調地合いを継続している中で、あらためて中国経済の減速を確認した場合のNY株式市場への影響にも注意が必要です。

そのほか、今週から米主要企業の4-6月期決算が大手金融機関を中心に本格化することから、NY株式市場の上昇基調の継続を支援する結果となるか注目されます。また、欧州では独6月ZEW景況指数などの発表を受けて、ECBの早期利下げ観測が高まる可能性もあり注目されます。

英保守党・党首選も22日週の最終決着に向け、ジョンソン前外相の優位が変わらないまま終盤戦を迎えるのか、こうした政治的な材料に加え、英6月消費者物価指数や小売売上高、失業率などを受けて英中銀の緩和期待を高めることにつながるかポンドの動向も注目されます。さらに豪中銀政策委員会議事要旨や豪6月雇用統計を受けて年内さらなる追加利下げ観測を高めることにつながるか豪ドルの反応が注目されます。

今週発表される主な経済指標としては、以下予定されています。

7月15日
英7月住宅価格、中国6月小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資
中国4-6月期GDP、スイス6月生産者輸入価格
米7月NY連銀製造業景況指数
7月16日
NZ4-6月期消費者物価指数、豪中銀政策委員会議事要旨
トルコ4月失業率、英6月失業保険申請件数、英6月失業率
ユーロ圏5月貿易収支、7月ZEW景況指数、独7月ZEW景況感指数
カナダ5月対カナダ証券投資、米6月輸入物価指数、輸出価格指数
米6月小売売上高、6月鉱工業生産、設備稼働率
米7月住宅価格指数、米5月企業在庫、米5月対米証券投資
7月17日
英6月消費者物価指数、6月小売物価指数、6月卸売物価指数
ユーロ圏5月建設支出、6月消費者物価指数、南ア5月小売売上高
カナダ5月製造業出荷、6月消費者物価指数、米6月住宅着工件数
米ベージュブック(地区連銀経済報告)
7月18日
日本6月貿易収支、豪6月雇用統計、英5月小売売上高
米7月フィラデルフィア連銀製造業指数、米新規失業保険申請件数
米6月景気先行指標総合指数
7月19日
日本6月消費者物価指数、独6月生産者物価指数、ユーロ圏5月経常収支
カナダ5月小売売上高、米7月ミシガン大消費者景況指数

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