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その電話やメッセージ、本当に大丈夫? いま知っておきたい!特殊詐欺の手口と対策

その電話やメッセージ、本当に大丈夫? いま知っておきたい!特殊詐欺の手口と対策

「自分は騙されない」と思っていませんか?

特殊詐欺とは、電話・メール・SNSなどを通じて、巧みに心の隙を突き、金銭をだまし取る犯罪です。

実は、被害者の約6割が「手口を知っていた」にもかかわらず、被害にあっているとも言われています。なぜでしょうか?

それは、あまりにも巧みな話術や、報道されていない「新しい形」であなたに近づいてくるからです。犯人は家族や友人、警察や役所、銀行の職員になりすまし、あなたの判断力を鈍らせます。

被害は年々増えており、若い世代もターゲットになっています。

「自分は大丈夫」と思わず、対策を学ぶことが大切です。また、もしものときは、家族や友だちとすぐ相談できるようにしておきましょう。

特殊詐欺の代表例

手口と主な対策をご紹介します

増えています!ニセ警察詐欺

ニセ警察詐欺は、警察官を名乗る詐欺師が金銭を要求する手口です。
警察官を装った犯人が電話をかけ、「あなたの口座が犯罪に使われている」などと不安を煽り、被害者に振込を指示します。
「逮捕状が出ている」「保釈金が必要だ」といった理由でお金を要求することが多いです。

ニセ警察詐欺の手口

  • 「今すぐ対応しないと逮捕される」と脅し、現金やカードを引き出させる

    「今すぐ対応しないと逮捕される」と脅し、現金の引出しやキャッシュカードの郵送等を要求します。

  • 人気のない場所に誘導し、誰にも連絡させないようにする

    「守秘義務がある」との名目で、誰にも相談できない状況に追い込んできます。

  • 複数人で役割分担して
    信憑性を高める

    警察官・銀行員・上司等の役が電話を代わる代わるかけてきて、組織的な対応を装い、信じ込ませようとします。

今からできる対策
  • どんな名目だろうと、警察に現金を要求されたら詐欺と知る。

  • 「秘密」を強要されたら詐欺を疑う。

  • 一度電話を切り、最寄りの警察署に相談する。

ニセ警察詐欺の事例

口座不正利用を装う

ニセ
警察官

私、警視庁生活安全課の田中と申します。Aさんの銀行口座が詐欺事件に利用された可能性がありまして、至急確認が必要です。
え?口座が犯罪に?どういうことですか?

Aさん

ニセ
警察官

Aさんの口座からお金が引き出されている形跡があり、このままではAさんも共犯になる可能性があります。

ニセ
警察官

捜査のために口座を凍結する必要があります。その前に口座からお金を引き出して、捜査協力金として預けなければなりません。

Aさんは、指定された場所に現金を渡しに行ってしまいました。

キャッシュカードの
交換・郵送を要求する

ニセ
警察官

あなたのキャッシュカードが不正にコピーされています。
そんな...どうすればいいですか?

Bさん

ニセ
銀行員

古いキャッシュカードは使えなくなり、新しいカードに切り替える必要があります。

ニセ
銀行員

古いカードは郵送してください。こちらで無効化し、新しいカードを転送いたします。

Bさんは信じ込み、キャッシュカードを指定された場所に郵送してしまいました。
その後、口座から多額の現金が引き出されていることが判明しました。

個人情報漏洩を口実に
現金を要求する

ニセ
警察官

あなたの個人情報が流出し、詐欺グループに狙われている可能性があります。
困ります!どうすれば流出した情報を消せますか?

Cさん

ニセ
弁護士

流出した個人情報を削除するためには費用がかかります。指定された口座に現金を振り込んでください。

Cさんは、不安に駆られて、言われるがままに振り込んでしまいました。

01オレオレ詐欺

オレオレ詐欺は、親族や警察官、弁護士等を装い、親族が起こした事件・事故の示談金等の名目でお金やキャッシュカード等をだまし取る手口です。

オレオレ詐欺の手口

  • 急にお金が必要だと訴える

    「会社のお金が入ったカバンを落としてしまった」などと話し、すぐにお金が必要だと伝えてきます。

  • 新しい連絡先を信じ込ませる

    「携帯をなくした /盗まれた/壊れた」と言って、電話番号が変わったと思い込ませます。

  • 声の違いをごまかす

    最初の電話で「風邪をひいて、喉の調子が悪い」などと言い、声が違うことを不自然に思われないようにします。

今からできる対策
  • 電話で「お金が必要」と言われたら、必ず本人に直接確認する。

  • 固定電話の番号表示・非通知拒否サービスの利用する。

  • 電話番号は詐称できるので、「声が変わった」は常套句。冷静になって周囲に相談する。

02投資詐欺

投資詐欺は、著名人の名前や写真を悪用した嘘の投資広告を出し、「必ずもうかる投資方法を教えます」などとメッセージを送ることで被害者を信用させ、最終的に「投資金」や「手数料」などの名目で金銭を振り込ませる手口です。

投資詐欺の手口

  • 著名人や専門家を悪用する

    有名な投資家や実業家などの名前や写真を悪用し、信頼性を高めます。

  • 最初は利益が出ているように見せかける

    少額の出金に成功させて信用させた後、大きな金額を入金させてから出金できなくします。

  • チャットグループなどで仲間を装い、心理的に追い込む

    チャットのグループで「あなたのせいで損した」などと責任を感じさせて追加の入金や保証金を支払わせます。

今からできる対策
  • チャットアプリのグループやSNSでの投資話は信用しない。

  • 少しでも不安を感じたら、警察・金融庁・消費生活センターに相談する。

03架空料金請求詐欺

架空料金請求詐欺は、未払いの料金があるなど、実際には存在しない請求を口実に金銭等をだまし取る手口です。

架空料金請求詐欺の手口

  • SMSやはがきで連絡が来る

    有名サイトや裁判所の名前を使用して、「未納料金が発生している」といった嘘の情報を記載したSMSやはがきを送ってきます。

  • 裁判や返金で不安をあおる

    「払わなければ裁判になる」「保険が使えるから全額返金される」などと嘘をつき、被害者を不安にさせます。

  • コンビニで電子マネーカードを購入させる

    被害者にコンビニで電子マネーカードを購入させ、そのカード番号を教えるように指示します。

今からできる対策
  • 「未納料金」「法的手続き」などのメール・SMSは、身に覚えのあるなしにかかわらず無視する。

  • 電子マネーカードをコンビニで買うように指示されたらすべて詐欺と知る。

  • 少しでも不安を感じたら、警察・金融庁・消費生活センターに相談する。

04還付金詐欺

還付金詐欺は、税金や料金の還付(本当は返ってくるはずのお金)を名目に詐欺師が金銭を要求する手口です。緊急性を持たせることで、冷静な判断を妨げます。

還付金詐欺の手口

  • 税金などの還付を名目にする

    税務署や役所の職員を名乗り、「保険料の過払い金がある」と偽り、被害者にATMを操作させます。

  • 緊急性を強調する

    「払い戻しに期限がある」と焦らせ、「今すぐ携帯電話を持って近くのATMに向かうように」と指示します。

  • ATMで送金させる

    被害者が犯人の指示通りにATMを操作すると、実際には犯人側の口座にお金が振り込まれてしまいます。

今からできる対策
  • ATM操作でお金が戻ることはない、と覚えておく。

  • 不審な電話に気を付ける。

  • 公共機関の名を出されたら、実際の公共機関に問い合わせる。

05ロマンス詐欺

ロマンス詐欺は、SNSやマッチングアプリなどを通じて出会った相手と、直接会うことなくメッセージのやりとりを続けることで恋愛感情や親近感を抱かせ、金銭等をだまし取る手口です。

ロマンス詐欺の手口

  • 魅力的な偽のプロフィール

    ルックスの良いモデルや、一般人の写真を盗用し、偽のプロフィールを作成します。

  • 感情的なつながりを作る

    毎日のように甘い言葉を送り続け、被害者を恋愛しているかのような気分にさせます。

  • 金銭を要求する

    「大きな仕事が入った」「病気になった」などの理由をつけて、金銭を一時的に立て替えてほしいと要求します。

今からできる対策
  • ネットで知り合った相手にお金を送らない。

  • 「会えない理由」が続く相手は疑う。

  • 一人で抱え込まず、必ず家族や友人に相談する。

06ヤミ金融事犯

ヤミ金融事犯は、法律に違反した高金利で貸付けを行い、厳しい返済条件を設定することで被害者を苦しめる手口です。無登録の給与ファクタリング業者や高金利で貸付けを行う業者による詐欺行為が含まれます。

ヤミ金融事犯の手口

  • 法外な高金利での貸付け

    法律に違反した高金利での貸付けにより、借り手は返済が困難な条件に直面し、さらなる負債に苦しみます。

  • 詐欺的な広告

    ヤミ金融業者は、魅力的な条件を提示する広告で顧客を引き寄せ、被害者に高金利のローンを利用させます。

  • 厳しい取り立てと脅迫

    電話を通じてターゲットに接触し、高金利のローンを勧めます。被害者は高額な借り入れを行い、返済が困難になります。

今からできる対策
  • 「審査なし」「即日融資」は絶対に連絡しない。ヤミ金の可能性大!

  • 正規の貸金業者か必ず確認する。

07融資保証詐欺

融資保証詐欺は、実際には融資を行わないにもかかわらず、「融資を受けるためには、まず保証金が必要です」などと説明し、お金をだまし取る手口です。この詐欺は、特に資金が必要な人々をターゲットにしており、被害者は保証金を支払った後に融資が受けられないことに気づきます。

融資保証詐欺の手口

  • 好条件の融資を装う

    低金利や無担保での融資を約束し、被害者を引き寄せます。

  • 保証金の支払いを要求する

    融資を受けるためには保証金が必要だと説明し、被害者に金銭を振り込ませようとします。

  • 連絡が取れなくなる

    実際には保証金を支払った後、詐欺師は連絡を絶ち、被害者は融資を受けられません。

今からできる対策
  • 「前払いが必要な融資」は詐欺と疑う。

  • 正規の貸金業者か必ず確認する。

住信SBIネット銀行は、金融庁の要請を受け、預貯金口座の不正利用等防止に向けた対策の一層の強化しています。
以下のチラシを印刷して家族で共有するなど、対策にご活用ください。

被害に遭ってしまったら

被害に遭ってしまった場合の問い合わせ先や補償については、以下をご参照ください。