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法人のお客さま 経営TIPS

飲食店、美容サロン…店舗におすすめの集客方法とは?

  • 公開日:2023年4月28日

飲食店や美容サロンを開業し、安定した経営を行うには、集客がとても重要です。しかし、集客には数多くの方法があるため、どの方法が自分の行いたい集客に合致しているのかわからず、悩んでしまうケースがあります。
そこで、この記事では集客の基本的な考え方や人気の集客方法の特徴を簡潔に解説いたします。

集客施策を行う際の考え方

店舗の集客の特徴は、商圏が限られることです。そのため、新規の集客ばかりを狙っていても、いずれ頭打ちになります。ここで重要になる考え方は、新規顧客をリピーターにすることです。

1:5の法則

1:5の法則とは、新規顧客を獲得するコストは、リピーターを集客するコストの5倍程度かかるとしている法則です。
この法則の重要性は、新規顧客は集客するコストが高いため利益率が低くなることです。そのため、リピーターを集客したほうが利益率は高くなります。

新規顧客をリピートにつなげる

リピーターを増やすためには、3回安定の法則を参考にすると良いでしょう。 3回安定の法則とは、一定の期間に新規顧客に3回来店してもらえれば、4回目以降の来店は自然になるというものです。 これには、2回目来店、3回目来店に特典をプレゼントするスタンプカードが効果的です。
また、新規顧客にLINE公式アカウントを登録してもらい、メッセージを送信することで、来店のきっかけを付与することもリピートにつなげるための対策の1つです。

やみくもに集客方法を実行せず、PDCAを回す

集客は、いろんな方法をやみくもに試して、やりっぱなしになりがちです。 ここで重要なことは、目的にあった適切な集客の方法を選択して、PDCAを回し、機能させることです。

(PDCAの例)
課題:大人数の宴会のご予約がほしい。
Plan(仮説):宴会の幹事はグルメサイトを検索することだろう。
Do(実行): 宴会に強いグルメサイトに加盟し、運用をする。
Chack(評価):目標の予約数に至らなかった。サイト内検索の順位、訪問者数、予約率をみて何が原因なのかを探る。
Action(改善):十分な訪問者数が見られたが、予約率が悪かった。プランの見直しや画像の選定を実施する。

PDCAを回すことで、その都度うまくいかない部分を修正していきます。

店舗事業におすすめの集客方法

集客の方法を選択するうえでは、それぞれの特徴を理解し、飲食店や美容サロンなどの店舗に使うことができる集客方法を選ぶ必要があります。

店舗予約・検索サイトに掲載

飲食店や美容サロンでは、業種に特化した店舗予約・検索サイトで予約を受け付けることが主流になっています。導入する目的は、新規顧客の獲得です。
店舗予約・検索サイトの特徴は、強い集客力をサービス自体が持っているため、即効性があります。地域名×業種名で上位表示されていることやポイントを目的に特定のサービスを愛用している会員も多く存在するからです。
ただし、サイト内検索で上位に表示されないと露出がされないため、新規顧客の獲得が見込まれません。そのため、店舗予約・検索サイトを導入する時は、サイト内検索の上位表示されるための条件を確認し、予算として適性なのかを考える必要があります。
また、多くのサービスでは、予約受付の際に手数料が発生します。予算管理では、月額固定費に手数料が加算されることを念頭に置いておきましょう。

SNS広告

SNS広告も、店舗の集客ととても相性が良いです。広告を出している側が、地域・言語・年齢・性別などの条件を設定し広告を出稿します。また、興味関心と連動したターゲティングの設定も可能です。
リスティング広告との違いは、SNSユーザーが利用している最中に自然と広告を視認させることが可能で、テキストだけではなく、表示箇所によっては、画像や動画の配信も可能です。
実際の店舗の集客では、新規顧客の集客を目的に、地域に商圏を設定し、名物メニューの画像や短めに編集されたイメージ動画を配信することが多いです。

SNS運用(Twitter、Facebook、Instagram、LINEなど)

SNSは基本的に無料で運用をすることができます。ただし、LINEはメッセージ配信数によっては、有料になることもあります。前述のSNS広告と併用して運用すると、商圏内のフォロワーを効率よく集めることも可能です。継続的に投稿することでコンテンツが充実し、お店を紹介する名刺のような機能を発揮します。

Twitter

Twitterは、2017年10月時点で日本の月間アクティブユーザー数は4,500万人存在します。ニュースや趣味の情報を探すことに向いているSNSで、140文字以内の短文でやりとりを行います。
気軽なやりとりができることがメリットで、顧客とリプライやリツイートを使って交流することも可能です。また、メニューや店内での出来事を写真で投稿するなど直感的にいいねを押してもらいやすい投稿を意識することで、情報が拡散し新規顧客の獲得につながる時があります。

また、Twitter Blueと呼ばれる月額制のサービスが日本でも提供が開始され、長時間の動画のアップロードや30分以内に投稿が編集できる機能が提供されています。新しい機能をいち早く試すことができることもあり、今後のマーケティングの活用に期待が集まっています。

Facebook

Facebookは、2019年7月時点で日本の月間アクティブユーザー数は2,600万人存在します。
世界中で活用されているSNSで、友人との繋がりを継続するためのツールとして使われています。Facebookでは、企業の投稿よりも親しい友人の投稿が優先して表示されます。そのため、Facebook広告の運用を併用しないと難しい一面もありますが、日本国内ではなかなか手に入りづらい商品を扱う専門店などでは口コミも生まれやすいです。

Instagram

Instagramは、2019年6月時点で、日本の月間アクティブユーザー数は3,300万人存在します。
画像や動画が中心のビジュアルに特化したSNSです。リアルタイムにライブ放送ができるインスタライブ機能もあります。
女性の利用率が男性の利用率を上回っていることもあり、女性向けの飲食店や美容サロンの集客にとても効果があります。シズル感のあるメニュー、お店からみることができるロケーション、提供している施術を受けてみた女性のビフォーアフターなど、店舗への集客につながるアイデアは多岐に渡ります。インスタライブは物販にも活用されています。

LINE

LINEは、2022年3月時点で、日本の月間アクティブユーザー数は9,000万人以上存在します。
日本では最もメジャーなメッセージアプリであり、家族や友人の個人間のメッセージのやりとりが日常的に行われています。
LINEの事業者向けのアカウントがLINE公式アカウントです。LINE公式アカウントを使うと、おともだち(他のSNSのフォロワーに相当)に向けて、メッセージやクーポンの配信など、新規顧客にリピートしてもらうための機能を活用することができます。
また、LINE公式アカウントと連携ができる、他社が開発した有料の予約ツールや自動接客ツールなどもあり、これらと連動することで、利便性を上げることができます。
LINE公式アカウントは、「フリー」「ライト」「スタンダード」と3つのプランがあり、無料メッセージ通数と追加メッセージ料金で月額料金が異なります。最初はフリーで導入し、メッセージの配信上限に併せてプランを変更するのが良いでしょう。

動画配信(YouTube・TikTokなど)

特に美容師やサロンのスタッフが、自分を動画で伝えてブランディングすることがあります。YouTubeでは、髪や肌のお手入れや美容サロンの選び方などのノウハウを発信し、TikTokでは、テンポよく見ることができることを意識した動画を撮影します。どちらも関連性の高い動画を見た時に表示されやすい仕組みがありますので、人気動画と同じテーマで投稿することや、流行に乗ってみることがアカウント成長の鍵でもあります。

MEO対策

MEO対策とは、例えば飲食店を検索した時に、周囲にあるおすすめの飲食店のビジネスプロフィールが表示される仕組みのことです。
ビジネスプロフィールは無料で登録することができます。また、MEO対策の対象になる地域情報の検索をローカル検索と呼びます。ローカル検索では、特定の地域や場所に関連する検索ワードに対して、適切な検索結果を表示させるため、ユーザーが情報を検索する地点に応じて、検索結果が変わります。
SEO対策との違いは、SEO対策では内容が合致した全てのウェブサイトのページが対象になりますので、店舗予約・検索サイトのページも含まれます。その結果、SEO対策では上位を店舗以外のページに独占されている傾向があり、なかなか自店舗のウェブサイトを露出させることができません。
一方、MEO対策では競合店のみが検索の対象ですので、SEO対策を行った際と比較して、自店舗のビジネスプロフィールを露出できる可能性が高くなります。主な表示箇所は、Googleマップ内での検索結果です。
また、ビジネスプロフィールには、クチコミが投稿されています。口コミサイトよりも店舗の登録数が多いこともあり、最近ではローカル検索を行って周囲の店舗の評判を調べる人も増加しています。
店舗でもできるMEO対策は、ビジネスプロフィールに「クチコミを積極的に付けてもらえるように顧客にお願いすること」や「最新の店舗の情報を詳細に掲載すること」があります。

リスティング広告

リスティング広告とは、検索結果に連動した広告のことで、Google検索では上部と下部に表示されています。例えば、「新宿 居酒屋」や「渋谷 ネイルサロン」といったキーワードで出稿すると、そのキーワードを入力したユーザーの画面に広告が表示されます。
リスティング広告では、特定のキーワードに対して広告を出稿する事業者が、クリック単価を入札する形式(オークション形式)を取っているため、競争が激しいキーワードほど、表示させるための広告費(クリック単価)が高くなります。また、リスティング広告から遷移するためのホームページが必要となります。
Google広告では、ローカル検索広告があります。これは、ローカル検索の結果にビジネスプロフィールを上位表示させることができます。ローカル検索広告の掲載には、ビジネスプロフィールを開設しているほか、リスティング広告の出稿も必要です。
どちらも店舗を探している見込み客への視認性を高めるもので、時間をかけずに集客することができることが特徴です。ただし、クリック単価で課金されるため、費用が高くなりがちです。そのため、顧客単価が高いことを前提に選択することが多い集客方法です。

ポスティング

ポスティングとは、住所がある住宅や事務所のポストにチラシを投函することです。店舗の近くの住所に絞り込んでチラシを投函することができます。インターネットを使っていない見込み客にもリーチしますので、客数を伸ばすことに高い効果があります。特に集客が必要なオープン日やイベントの際には検討される頻度が高いです。
ただ、ポスティングはチラシを自分で投函することもできますが、住宅が密集していない地域では短期間でチラシを配りきることができません。そのため、チラシを印刷した業者にポスティングまで依頼することが一般的です。
ポスティングの反応率は業種や地域ごとに大きく変わりますが、1,000枚程度の配布では効果を実感できないため、10,000部以上を配布します。

新聞折り込みチラシ

新聞落ち込みチラシは、新聞を購読している家庭向けにチラシを配布する手段で、新聞の中にチラシを折り込みます。
ポスティングとの違いは、ポスティングは住所を指定してチラシの投函を行いますが、新聞折り込みは折り込む新聞を指定して配布するという点です。折り込む新聞ごとに属性が異なるため、ターゲットとする顧客層(世帯)に絞り込んでチラシを配布することができます。

看板

特に飲食店が該当しますが、来店目的が特にない、いわゆるなんとなくの来店があり、それはたまたま目についたから起こることが多いです。看板には、店舗の視認性を高めて周辺を通りかかった人を店舗に誘導する役割があります。
看板の重要なことは店舗名の訴求よりも、店舗に興味を持ってもらうことです。提供するメニューやサービスの特徴を表すショルダーネームを用意して、看板で大きく訴求することが集客のポイントです。

業態別の集客方法選びのポイント

それでは、業種別に具体的な集客方法の選び方のポイントを紹介します。 実例を交えた方がわかりやすいので、オープン直後の飲食店と美容サロンを前提にします。
基本的な流れとしては、「店舗の存在を知る」「予約をする」「連絡が取れるように登録する」の3つを意識します。

飲食店の場合

人通りの多い路面店であれば、視認性を高めるために、ファザードや店前看板を路面に対して目立つように配置することが優先されます。看板などの設置に規制が多い空中店舗や人通りが少ない立地の店舗では、地域の人がよく利用しているグルメサイトへの出稿や周辺へのポスティングを行います。
また、ビジネスプロフィールには、詳細に店舗の情報を入力します。
この時、全く来店経験のない人が興味を持つために、グルメサイト・チラシ・ビジネスプロフィールに利用する写真は、プロのカメラマンに撮影してもらいましょう。予約率が大きく違ってきます。
席予約が生命線である居酒屋であれば、予約をどこからでも取れるようにするために、グルメサイトのウェブ予約や予約システムを導入します。もし、予約の方法が複数ある場合は、管理システムを導入しないと、ダブルブッキングが発生しやすくなるので注意が必要です。
基本的に販促費をかけることができないカフェや食堂であれば、TwitterやInstagramなどのSNSを中心に、ビジュアルでインパクトのあるメニューの画像を中心に投稿していきます。この時、テキストに、所在地がわかるように地名やわかりやすい近隣施設名を差し込むのもポイントです。
そして、来店した顧客向けにメッセージを配信できるようにLINE公式アカウントを登録してもらいます。この時に、登録特典用のクーポンを用意したり、スタッフによる声がけを行ったりすることで登録率が上がります。
また月に2回程度、限定メニューの紹介や特典をメッセージで配信することで、リピーターの集客を行うことができます。

美容サロンの場合

美容サロンでも、「看板で視認性を高める」「無料であるビジネスプロフィールに登録する」のは基本です。
美容サロンの予約・検索サイトは、大手サイトのシェアが非常に大きいです。激戦区では、サイト内検索では、上位表示させること自体が、広告のプランなどに影響しますので、非常に難しく、新規の集客が望めません。
そのため、ポスティングやSNS広告で集客を行います。特に、女性の多いInstagramや10代の利用者が多いTikTokは候補として挙がりやすいです。
また、美容サロンでは、利便性がとても重要視されます。そのため、LINE公式アカウントに予約ツールを連携させるなどして、利便性を高めるための手段を必ず登録してもらうようにすると、リピーター向けの集客が楽になります。

まとめ

集客はビジネスを成功させるために必要不可欠なものですが、コツがわからないことや効果がよくわからないために導入できないことがあります。
利幅を大きくするためには、新規顧客をリピーターにすることが重要です。集客方法を選ぶ時は、特徴を理解した上で、新規顧客がリピーターとなる流れを意識した選択を行いましょう。

執筆者プロフィール:
小形 洸太
集客のサクセスパートナー 代表

店舗マーケティングツールのASPにて、500店の顧客フォロー及び導入の支援業務に従事。 その後、2009年にサクセスパートナーを設立し、実店舗の集客やマーケティングを支援

上記内容は、執筆者の見解であり、住信SBIネット銀行の見解を示しているものではございません。

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